相続税の納税資金対策    節税対策の前に、納税資金の確保が重要です！

相続対策というと、とかく節税対策ばかりに目がいきますが、節税の前に相続税を支払う資金を確保する必要があります。相続税は原則現金一括納付のため、相続財産に不動産が多い場合には、遺産相続しても、相続税を支払う資金がないということが起こり得ます。最悪の場合、自宅等の不動産を売却しなければならないということにもなりかねません。
相続税節税のためといい、アパート等を建設した結果、納税資金がなくなってしまっては本末転倒です。くれぐれも「アパートを建てましょう！相続税が減りますよ！」という営業文句にはお気をつけ下さい。

納税資金を確保するには、以下の対策が考えられます。これらの対策は結果として相続税の節税効果もあります。

• 生命保険（保険料贈与形式を含む）を活用して、納税資金を別枠で蓄えておく
• 生前贈与をして、納税資金を蓄えておく
• 会社経営者であれば、会社から死亡退職金を家族に支給するようにしておく
• 不動産賃貸をされている方であれば、不動産管理法人、不動産所有法人を活用することにより、家賃収入を配偶者や子へ資金移転しておく。

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